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2011.03.28 *Mon

四十九日 【追憶1】

今日で四十九日。
虹の橋に渡った、たびの経緯について記録を残す。

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2月6日(日)の午前中
たびをかかりつけの動物病院へ連れて行った。

4日(金)の朝にご飯の食べ残しを見つけて
いろいろと経過を見ていると、
カリカリは食べないけれど、
ウェットなら少し食べる事から
またもや歯が原因なのかどうか調べてもらう為だった。

主治医のY先生に歯を見てもらう。

「歯が痛いかなぁ?歯石も酷くないし、
これだけ触らせてくれるって事は
歯の痛みで食べないんじゃないと思います。」

「心拍数が多いし、肺に雑音が聴こえるのが気になるなぁ。
レントゲン撮ってみましょうか。おねえさんは暫く外で待ってて下さい」

いつもより長い時間待たされたような気がする。

Y先生自ら私を呼びに来こられた。

「左肺の下部分に濃く白い靄(もや)がかかっています。
 そして、上部は健康なので黒く写り何もありません。
 夏の入院の時は肺全体にうっすら白く靄がかかっていて、
 肺全体に水分があったのが判りますが、今回は下部だけ。
 これは霧状というよりは液体的何かで。
 それが水分か血液かは今の段階では判りません。
 そして、
 心臓の上部にあたりに突起した影がみれられます。
(あさりのなど貝の口のような感じで写っていた)
 こんなところに良性の腫瘍が出来ることはまず無くて
 もし、この影が腫瘍なら十中八九、悪性と考えられます。
 ただ、他の患者さんで、腫瘍と思っていたら違っていた件も
 稀にありますので、絶対とはいいきれないのですが…。
 食事もしかしたら、肺が圧迫して苦しくて
 食べつらかったのかもしれません。
 手術は出来ないですから、温存でどうやって
 出来るだけ穏やかに余命を過せるかという方向になります。」

絶対、腫瘍と言い切れない
と言いながら、先生は余命の事を言う。

たびは夏は越せないのだろう…。

春は?
春風にはあててやることはできるのだろうか?


「・・・・・先生、たびはいつまで生きられるのですか?」


「なんとも言えませんが…、早くて一ヶ月…。」


「早くて一ヶ月…。がんばったらもうすこしは生きられますか?」


「こればっかりは、なんとも言えません。
 そして、今後の治療の事ですが、
 病院で預かっていいのですが、莫大な費用がかかりますし、
 たびちゃんの為にも自宅で療養したほうがいいと思います。
 まずは、出来るだけ早く自宅に酸素室を用意してあげて下さい。
 少しでも呼吸が楽になります。
 今日連絡すれば、明日の午前中には来ると思います。
 レンタル酸素室の案内書を渡しますね。」

利尿剤や痛み止めなどの薬と共に
輸液も無理を言って処方してもらった。
そしてレンタル酸素室の業者のパンフレットを貰って
ひとまず、たびとふたりで家に帰った。

即入院とは言わなかったから大丈夫。
食欲も全くないわけでないし、
呼吸もヒューヒューと言ってるわけでもない。
何より表情がしっかりしてるし、
帰ったら爪も研いだりもしていたのだ。

家に帰ると14時になろうかとしていた。

急いで紹介されたレンタル酸素の店へ電話をすると、
明日の午前中は無理で午後14時過ぎるという。
この時期、体調をくずしている子が多く予約でいっぱいらしい。
一旦電話を切り、以前からネットで調べておいた別の店へ連絡してみた。
するとやはり明日の午前中は無理だという。

酸素室の大きさや屋内の湿度温度管理、値段などを
色々検討したあげく、結局、主治医に紹介してもらった業者へお願いした。

そしてどうせ到着が14時頃になるなら
17時30分に来るようにしてもらって仕事に行く事にした。

たびが目が飛び出して、ひん死になった状態や
もっと呼吸がしんどくなった状態を見ている私は
今すぐ、つきっきりで看病する程ではないと確信していた。

それに、状態が悪いなら午前中の診察の時に
酸素室のあるICUに即入院させられた筈だから。
(夏の呼吸状態の時がそうだった)

それでも一応念のために主治医に電話をした。
「酸素室は午前中には準備できないようなのです。
 一日だけ、病院の酸素室に入れてもらえませんか?」

「判りました。だた、僕は明日は非番なので、
 M先生にひと通り伝えておきますね。」

「それでもいいです。
 たびが少しでも楽になるなら。
 夕方には酸素室を準備して、受け取りに伺いますのでお願いします。」


そして私は掃除を始めた。
酸素室に入れるトイレしっかり洗って砂も新品にした。
部屋も酸素室を入れられるだけのスペースを作った。
寂しくないようにいつも居る場所に。
酸素室の温度は変えられないから
ホットカーペットの上に置こう。
それでも寒いかもしれないから、
電気アンカも柔らかく大きいのを買っておこう。
酸素室には毛布をかけて暗くしてやろう。
明日からは、酸素室のある居間で一緒に寝よう。

延長コードや栄養強化のウェットフードを買うのに奔走して
日曜日の陽は暮れた。

たびは夕食もカリカリを砕いてやったが食べなかった。
砂肝も細かく切ってやったがそれほど食べない。
ウェットも色々試したが少し食べる程度。
カリカリに乗ったカツオブシは食べる勢いはある。
食欲はあるんだね。
なんでもいいよ。
食べてくれるなら。
今更、制限なんてしないし、
食べたいだけお食べ。

年を重ねて、たびは近寄るだけでもゴロゴロ言うようになった。

「たび」
声をかけると、いつものようにゴロゴロ言う。

「まだ、大丈夫だよね?
いつもあんまり大きいゴロゴロ言うから、
心臓疲れちゃったのかな?」

やっぱり、ちょっとしんどそうな表情だけど、
目にはまだ力があった。

「あたしまだ大丈夫にゃ。」


その夜、珍しい事があった。

たびはいつもの時間になると居間にある
茶色のサークルベッドで寝るのだが、
その夜は私の布団のへりを枕にして丸くなりだした。

私の寝室は寒い。
たび用の段ボールで囲ったアンカ付きベッドもあるのだが、
真冬になってからは使用されていない。
なので、ホットカーペットが24時間つけっぱなしの暖かい居間で
コタツの中かサークルベッドで寝るのがいつもなのに。

「たーちゃん、そこ寒いよ。
 サークルベッドに行きな。」

と動かそうとすると、ゴロゴロ言いながら文句を言われてしまう。

仕方ないので、フリースを沢山かけてやる。
寒くなったら自分で向こうの部屋へ行くだろう。


「たーび、今夜は久しぶりにねぇやと一緒に寝よっかぁ」

ゴロゴロ言い続けるたびのこめかみを
いつまでも撫でながら夜を過した。

それが
たびとの最後の夜になるとは夢にも思わずに。


(つづく)

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COMMENT

たびちゃんが旅立ってもう49日になるのですね。

まだまだ辛いでしょう。
私も心の一部をあの日に置いて来てしまったような気がしています。

記録を残す事で少しでも気持ちが楽になりますように。
2011/03/28(月) 22:28:06 | URL | なかちゃん #oG5YIuiY [Edit
こんばんは
ねぇやさん・・・
これから何が語られるのかはわからないけど。
これだけは言えるよ。

たびちゃんは、とっても幸せな気分で虹の橋に旅だったんだよ。

辛かったら書けるだけでいいから・・
ただ、自分を責めないでくださいね。
たびちゃんのためにも・・・
2011/03/28(月) 23:56:06 | URL | betipa #o/PXu/q6 [Edit
これがたびちゃんとの最後の晩になったのですね。
ここまで読んで泣いてしまいそうです。。。
けど最後を読み終わってたびちゃんの声を聞くまで
泣かないって決めてます☆
2011/03/29(火) 14:22:04 | URL | にゃんずぱぱち #- [Edit
コンバンワ♪
読みながら、モモとの最後の日を思い出して泣きました(T_T)
猫って痛かったり辛かったりすると
暗くて寒い場所に行きたがるんですよね
獣医さんも言われました
モモは玄関に行きたがったんです
しばらくは寒い玄関に一緒にいて
その後はここは寒いでしょと言って抱っこしてベッドに移動してました
辛いだろうに擦るとゴロゴロと答えるんです

ごめんなさい 泣けてきちゃって続きが書けない
2011/03/30(水) 20:29:34 | URL | まんた #- [Edit
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2011/03/31(木) 20:37:49 | | # [Edit

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おきてがみ



プロフィール

ねぇや

Author:ねぇや
京都在住。

ボキャブラリー不足ゆえに
悪戦苦闘しながら日々blogを更新中☆

毎朝、たびの【猛烈甘え】起こしテクを
堪能したい為にタヌキ寝入りを続行中☆


05-07-26_19-52.jpg

Hiroine: たび (白黒MIX)
Brithday:1994年9月5日(頃)

2011年2月7日
16歳5ヶ月で虹の橋へ…☆

白い靴下に黒いひじあてを付けるという
難解なファッションセンスの持ち主。

左口元のホクロがチャームポイント。

一言でいえばツンデレ系?
基本的、甘えて来ることはなく
だっこも苦手。
寝るのも別布団(涙)
私を起こす時に異常に甘えるのは
もちろん、ごはんが欲しいから☆

SHE LOVE KANIKAMA!!

もしこの世からカニカマがなくなると
病気ではなくても平気で虹の橋へ
渡って行きそうでコワい(苦笑)

不機嫌?な顔つきだけど
いつもゴロゴロ☆ゴロゴロ☆

年をとるにつれて、
文句をよく言うようになったけど
それも可愛いと思ってしまう
親バカのねぇやです。

「猫は猫かわいがりしても良し!」

ただし、食事には気をつけて☆


************************

いつもご訪問して下さって
本当にありがとうございます♥

糖尿病、腎不全、高脂血症、歯周病、
軽度の白内障、尿石症、関節炎と
2010年に肥大型心筋症を発症。
   
色んな病気を抱えているので
複雑に絡み合って症状が出る
たびですが、愛くるしく、
頑張って生活してくれてるのを
嬉しく幸せに思います。

そんな彼女を少しでも知って頂けたら…。


病気となるとつい必死になって
飼い主さんが息切れしちゃう事が
あると思います。

「あなたは大丈夫?元気?」

このこ達はちゃーんと感じ取ってますよね?

苦しくなる程、無理することなく
お互いが穏やかに暮らせるように
心がけたいとねぇやも考えています。

わたしも笑顔なら、たびも嬉しいはず☆

そして

笑顔と褒めることは何よりの妙薬☆

「たぁちゃん、かっわいー♥」

ウザがられても連呼中☆( ^ ^ )ゞ



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